■韓国現代史 (岩波新書)
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韓国現代史 (岩波新書) 岩波書店 >>当商品の最安値チェック 当商品の発売日: 2005-12 |
カスタマーレビュー:
購入者の平均評価:
| 知っときましょう。 評価: |
| 圧倒的伝聞で恐縮ですが、昔は、朝鮮半島関係の研究者って、韓国に 好意的な発言をしたら「裏切り者」って言われたんですって。 なんだかなーとは思ってはいたわけですが、でも、さもありなん。 結論ありきの社会主義・共産主義シンパはともかく、それなりに北の 優位を説く側にも、一理ないわけじゃなかったのね、と。 北のひどさはあちこちで喧伝されてますが、やっぱ李承晩以来、南も けっこうエグいんですなぁ。「この傀儡政権め!」って中傷宣伝は、 当たらずとも遠からず。 日本も含めた関係各国のせめぎ合いの挙げ句いろいろしわ寄せを喰ら った面はあって、ある意味慚愧の念を抱かないわけじゃないんですが、 でもキツいですな、南も。 一方、そう思えばこそ、ここんとこの韓国の変貌ぶりは驚異的。 独裁的な軍事政権であっても非難だけしてりゃ良いってわけじゃない 好例であり、社会って変えられるんだとの一抹の希望でもあり、たか だか30年程度で世の中如何に激変するかってことですねー。そんで、 日々の現在を生きている私たちには、なかなか「変わった」というこ とが見えないんだってことも。 |
| 韓国現代史を知るうえでの格好な入門書 評価: |
| 第二次世界大戦後の韓国の歩みは、解放と分断、内戦、貧困、独裁政治、クーデター、長期の軍事政権、民主化運動の弾圧、経済破綻、そして民主化へと、日本人には想像を絶するような苦難に満ちたものであった。 この激動の歴史の歩みの中で、権力によって人びとは、傷つき、殺りくで家族を失い、ちりぢりに離散し、飢えに苦しみ、街頭でデモをし、拘留され、拷問にあい、あるいは死を賭けして圧政に立ち向かい、と筆舌に尽くし難い試練の数々を強靭にくぐり抜けてきた。 しかも、韓国の人びとが苦しむ強権政治の延命に日本の政・財界が少なからず加担した事実を見落としてはならない。一例を挙げれば、本書で筆者が指摘しているように1971年の朴正熙と金大中とで闘われた大統領選挙の際に三菱は朴陣営に選挙資金として120万ドルを提供している。その結果、金大中は、僅差で落選したのだ。 そうして、いま、韓国では負の遺産を払拭すべく歴史の大胆な見直しがなさられているという。 本書は、こうした現代史の事実を、その前史から今日の盧泰愚政権の誕生に至るまでを克明に記述していて、隣国の韓国現代史を知るうえでの格好な入門書といえる。 韓国ドラマが空前のブームとなって韓国は日本人にとって身近な国となった。「しかし、韓国のスターたちの微笑みの背後に、人々が生き死にを賭けて築いてきた現代史の営みがあることに思いをめぐらせる日本人はやはり少ない」との筆者の指摘は、まさにそのとおりである。 ゆえに、筆者は1人でも多くの日本人に、隣国が歩んだ受難の道のりを伝えたいという思いから本書を書かれたのである。 一読をおすすめしたい。 |
| 読みやすく情報量豊富 評価: |
| 私のような不勉強の輩にはありがたい、分かりやすい歴史鳥瞰本です。具体的なデータを紹介しながら、筆者の見解などバイアスはかけずに、事実を情報として提供してくれます。韓国の地理性や歴史的事件の経済・政治・外交的位置付けなど、読んだ後では知らなかったことが恥ずかしくなりますが、実際にはこうした形で分かりやすく情報提供してくれるメディアは希少だと思います。 |
| 地図と略年表つき 評価: |
| 植民地支配から解放された、その後について。 情緒的な表現を抑えた、淡々としてなめらかな文章は、教科書のようだ。新書におさめるには、あまりにも多くの出来事があった60年。容赦なく、先へ先へと進む。 個々の出来事については他書のほうが豊かなイメージを呈示することもあるだろう。しかし、韓国事情の初心者にとって、全体の流れを把握する良書となった。韓国という一くくりにした主語で語られる対象が、やはり地域による多様性を持っていることが、私には新鮮だった。 国家単位での過去の事件への取り組み、ネットのもたらす直接民主主義の可能性とファナティックな危険性、情報へのアクセス可能性による中央と周縁の再構成など、韓国という事例から更に普遍的な話題に抽象化して扱われうるような材料も多く提起されており、興味深かった。 |
| 激動の60年 評価: |
| 「市民社会(この概念自体の危うさについて著者は自覚的である)をいかに強めるのか」という問題意識の下で韓国現代史を研究してきた1950年東京生まれの政治学者が、主として1945年以降の韓国の政治・経済史について、2005年に刊行した新書本。その際、韓国政治自体の変化に対応して、人々の下からの多様で自発的な営みに重点を置くという視点(独裁対民主)に加え、周縁地域(済州島・全羅道=湖南。序章の大まかな前近代史参照)からの視点を重視する立場(地域主義批判。ただし独裁批判とも関連)を明示している。第一章では、下からの統一国家形成運動の挫折後、四・三事件等の「低強度戦争」を経て、本格内戦たる朝鮮戦争が起こり、その結果韓国社会が大きく変化するまでが描かれる。第二章では四・一九学生革命鎮圧から、朴政権下での独裁・対米追随(ベトナム参戦・日韓条約)と連動した輸出指向工業化とそれによる社会変化を経て、70年代末の朴体制の破綻によるソウルの春と光州の自治が新軍部により鎮圧されるまでが扱われる。第三章では、新軍部独裁が六月民主抗争で頂点を迎える社会運動の反米化・非妥協化により崩壊し、地域主義(現在克服されつつあるとされる)や党派闘争、「世界化」に悩まされつつも、着実に非軍事化・民主化・脱冷戦化が進展しつつある状況が叙述される。その際、IMF構造調整による所得・資産格差の拡大、野宿者・外国人労働者問題、地域格差、民主主義の空洞化、言論・財閥・政党の問題性といった指摘が注目される。終章では、参与政府下での歴史の見直し=周縁の復権とインターネット政治(落選運動等)について、その意義と限界が論じられる。未だ法制度の面では日本の方が民主的なように見えるが、波乱に富んだこの歴史を知ることにより、韓国社会のダイナミズムを知ることができる。もう少し経済史を知りたい(隅谷三喜男、トゥ照彦)。 |
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