怖い絵2

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 ■怖い絵2

怖い絵2
朝日出版社

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当商品の発売日:

2008-04-05


カスタマーレビュー:

購入者の平均評価: stars-5.gif

この第2巻も実にスリリング、とても面白かった! 評価: stars-5.gif
 著者の絵解きに従って、絵の表情が変わり、反転し、じわじわと怖さが増していく面白味。あたかも、ミステリ小説の終盤、名探偵が鮮やかな謎解きを披露するのにも似て、するするとひもとかれ、素顔をあらわにしてゆく名画の変貌に、ぞくぞくさせられました。

 取り上げられ、著者の鋭くて深い洞察力、推理力の対象になる絵は、全部で二十。
 ◆レンブラント『テュルプ博士の解剖学実習』 ◆ピカソ『泣く女』 ◆ルーベンス『パリスの審判』 ◆エッシャー『相対性』 ◆カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』 ◆ベラスケス『ラス・メニーナス(宮廷の侍女たち)』 ◆ハント『シャロットの乙女』 ◆フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』 ◆ベックリン『死の島』 ◆ジェラール『レカミエ夫人の肖像』 ◆ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』 ◆ブレイク『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』 ◆カルパッチョ『聖ゲオルギウスと竜』 ◆ミレー『晩鐘』 ◆ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』 ◆ホガース『精神病院にて』 ◆ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』 ◆ヴェロッキオ『キリストの洗礼』 ◆ビアズリー『サロメ』 ◆ファン・エイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』(表紙カバーの絵は、その一部分)

 なかでも、著者の見事な絵解きに唸らされたのが、『泣く女』『相対性』『ガブリエル・デストレとその妹』『ベツレヘムの嬰児虐殺』『アルノルフィニ夫妻の肖像』の五枚。三つの異なる世界で暮らす住人たちを、「ブルー」「グリーン」「レッド」と色別で呼び表わすエッシャーの『相対性』など、並行宇宙ものの面白いSF作品を読んでいる、そんな気もしましたね。

 絵の核心、絵の素顔めがけて、鋭い視点で切れ込んでいく文章に接した後では、それらの絵が随分違って見えました。「ああ、この絵にはそういう顔もあったのか」とか、「そういう事情が、この一枚に秘められていたのか」と知る、スリリングな驚きをともなう妙味。前巻同様、何か鮮やかなマジックでも見せられたみたいに魅了された一冊。

第3弾に大期待 評価: stars-5.gif
前作同様、恐いもの見たさという感情から物語に一気に引き込まれ、気づいたらその時代背景まで知り得てしまう良著だと思います。私自身は美術に詳しくはありませんが、絵画の入門書としても最適な一冊ではないでしょうか。

テレビでは描きづらい絵画の<事実> 評価: stars-5.gif

 「怖い絵(2)」というそのタイトルと、表紙の装丁に使われているファン・エイク作「アルノルフィニ夫妻の肖像」から取られたのっぺりした男性の顔とから、私は本書のことをホラー小説だと勘違いしていました。新聞書評かなにかで本書の内容を知って不明を恥じたものです。

 端的にいえばこれは、20の西洋絵画をとりあげて、それが描かれた世界史的/美術史的背景や、描かれている図像の意味を解説した書です。

 誰しもが目にしたときに一瞬にして「怖い」と無理なく感じることの出来る絵画の数々、例えばドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」、ビアズリーの「サロメ」といった作品が、この書で取り上げられていることには不思議を感じることはないでしょう。描かれた題材が何者かの死を連想させるどころかまさにずばりと描かれているのですから。不思議なもので、これらの作品を見る者は、恐怖に立ちすくむのではなく、立ち止まざるをえないと思わせる<美>を感じると思うのです。

 しかし一方で、ベラスケス「ラス・メニーナス」やカレーニョ・デ・ミランダ「カルロス二世」といったスペイン王家を描いた作品になぜ恐怖を感じなければならないのかは当初首を傾げざるを得ませんでした。私自身プラド美術館でこの2枚を目にした時に、恐れを感じた記憶はありません。
 しかし「ラス・メニーナス」や「カルロス二世」には異形の人々、つまり身体や精神に障害をもった人々が描かれているのです。こうした人々の存在が絵画作品に描かれた背景について著者は丁寧に解説をしているのですが、テレビ番組などでは自主規制の名のもとに深くは触れられることのなかった彼らの存在の意味が本書ではオブラートに包むことなく述べられています。
 美術作品における<事実>が、我われが日常触れるテレビメディアの中ではなかなか語ることができないのではないかという事実に軽いショックを感じました。

これは、命取りの怖いファッションなのだ。 評価: stars-5.gif
 西洋の有名な絵画に隠された「怖さ」を書いた本の2冊目です。
 前作同様、誰でも見たことがある名画について、絵と対峙するだけではわからない
当時の時代背景や
画家のおいたち、
その絵が書かれるにいたった経緯などから、
名画の怖さを解説してくれます。

 この巻でとくに印象深かったのは
 「レカミエ婦人の肖像」
 ナポレオンの統治下流行した古代ローマ風シミューズドレスを着た婦人像です。
 この当時この服装が大流行したことは知っていたのですが、
「小氷河期と呼ばれる寒冷期」だったのに
無理をして流行にのって、命を落とす人が出ていたというのに驚いてしまいました。
 この服装についてはそのほかにも興味深い解説があって、とても面白かったです。
 紹介されている絵が馴染み深いものばかりなのに、
解説されている事柄は、はじめて知ることが多くて
とても読み応えがある本でした。 
 

「怖さ」に息切れ感 評価: stars-5.gif
前作(『怖い絵』)の続編。
今回も、西洋の絵画20点の解説。著者本人があとがきで言っているように、「専門がドイツ文学と西洋文化なので、こんな鑑賞のしかたをするのか、それはそれで面白いものだな」という感じです。
早くも第二弾が出たのですが、若干息切れ感があったように感じました。
「怖い」以外の切り口で書いてくれても良かったかもしれない。。

とはいえ、面白かったです。以下いくつか印象的だったもの。

ピカソの『泣く女』の女がどうして泣いているか。
絶倫ピカソは当時複数の女性と関係を持ってて、その女性同士で喧嘩して泣いたんだとか。
それを面白がって、「泣きっぷりに惚れ惚れして絵にする、芸術家魂がすごい」と。

ヴェロッキオという人の『キリストの洗礼』のエピソードが興味深かったです。
ヴェロッキオは当時売れっ子で、大きな工房でたくさんの職人を雇ってた。で、受注した絵は職人と手分けして描いてたらしいのです。
この絵の左端の天使だけが、他と不釣合いに上手くできている。これを描いたのは当時入門したての16才くらいのダヴィンチ。
この若い才能に愕然として、ヴェロッキオはその後絵を描くのを辞めたそう。

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