■行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)
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行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書) 光文社 >>当商品の最安値チェック 当商品の発売日: 2006-05-17 |
カスタマーレビュー:
購入者の平均評価:
| 新書のレベルを超えた良書 評価: |
| 新書版ですが内容は非常に濃い本です。行動経済学の基礎的な事項が分かり易く、しかも、理論的に説明されています。特に参考になるのは本書の巻末の「主要参考文献」です。日本語で書かれた本の場合、ほんの申し訳程度の参考文献しか挙げられていないものが(専門書を含め)数多く見受けられますが、本書では英語の文献を中心に数多くの参考文献が挙げられているので、これを参考により深い学習ができると思います。 意欲的な学習者をより「高み」に導びくという、入門書の原理原則を忠実に守る非常に良心的な本だと感じました。 |
| 既存の経済学を見直す 評価: |
| 既存の経済学ではその議論の前提として, 完全に合理的な経済人を置いていますが, それは少し考えてみればおかしいと分かるもの。 行動経済学は人間の感情の及ぼす影響を考えに入れ, 人間の行動の本当の姿を調査しようというものです。 この本には非常に情報が詰め込まれており, 多くの行動経済学やその周辺での議論が詰め込まれています。 まだ完全には普及しきっていない分野での入門書, あるいは紹介書的な位置づけとしては非常に有用であると感じます。 この本単体では学問的な理解にとどまるかもしれないですが, 既存の経済学と組み合わせて考えてみたり, あるいは心の持ち方といったことと併せて考えていくことで, 学問だけに限らず,実用の面までにも役立ち, 様々な可能性をもった議論展開が可能になるように思います。 |
| 不合理ゆえに吾信ず―「勘定」から「感情」へ 評価: |
はじめに、この友野典男・明大教授(当書刊行時)の著書は、“新書版”ながら397頁に上り、サクッと読むには、少々しんどかった、というのが私の偽わざる感想だ。特に、第9章「理性と感情のダンス」となると、「感情の働き」や「脳神経科学の方法によって探究しようとする『神経経済学』」(本書P.324)、あるいは「進化の力」といった課題を展開するのだけれども、これらの内容を詳細に論述するだけで、優に1冊の“新書”が書けるのではないだろうか。実に「勿体ない」ような気がする…。 さらに、もう少し第9章を眺めると、「より良い意志決定のために重要な役割を果たしているのは感情だということが、最近の心理学や脳神経科学の発展により明らかにされつつある」(同P.324)みたいだ。そして、私に関しては、標準的経済学が想定する「経済人(ホモ・エコノミカス)」―「感情に左右されず、もっぱら勘定」で動き、「市場は重視するが、私情や詩情には無縁」で、「金銭に触れるのは好きだが、人の琴線に触れることには興味がない」(同P.325)人間―を演じ切れそうもない。 ところで、年金の問題について、たとえば「個人が自分で貯蓄すれば十分だし、無年金者を防ぐには民間の年金に強制加入させればよい」といった論調がある。すなわち経済教科書的な人間、つまり自分の将来を確実に予見し、未来の消費行動等を計算しうる“超合理的な経済人”であれば、せっせと蓄財に励むのだろう。しかし、本書にある「現在志向バイアス」をもち、「時間非整合的な行動」をとる“生身の人間”に、それは殆ど無理というものだ。だからこそ、公的年金制度とその財源調達手段の議論が必要なのである。 |
| 分からないところは飛ばして、分かるところをじっくり読めば身につく。 評価: |
| ○読み始めたきっかけ タイトルに惹かれて購入しました。イトーヨーカドーの鈴木会長の言葉で、「消費 は経済学ではなく心理学で考えなければならない」というのがありました。すでに日 本の経済は成熟しており、不足しているものを買う合理的な状態ではなく、どうして も必要はないが買ってもらえる、選ばれる商品作り・展示ディスプレイをしなければ ならない。よって、消費者の心理を知ることが重要なのだと。この本でそんな消費者 心理・行動原則を勉強できればと思いました。 ○心に残る言葉 p.72 喫煙や飲酒などの習慣がなかなか止められないのは、行為時点とその結果が現 れる時点とが時間的に大きく隔たっており、行為する時点では、長い間経った後にど んな結果が引き起こされるのかについて想像するのが難しいことが原因の一つ。 →免許更新の講習には、交通事故の悲惨さのビデオが流れるが、これは将来の出来事 をビジュアルに訴えかけて、今の安全運転を促すという目的だということが分かる。 逆に言えば、将来の自分のなりたい姿、夢をビジュアル化すれば、自分の目的が達成 できるということも分かる。壁に標語を貼ったり、欲しいものを写真で貼れば、今の 行動に影響を与えることができる。 p.102 交際相手や結婚相手を決めるのに、相手との付き合いから得られるであろう プラスマイナス全てを考慮して合理的計算に基づき決定することはできない。考慮す べきことが多すぎて計算には膨大な時間がかかるであろうし、不確実性が大きすぎ て確定的な結論は出そうもない。そこで、愛情を感じた相手を選ぶことが多い。 →若いころの方が結婚しやすいのはこういうことなんだろうと思った。思春期は愛 情の深さが深いので、結婚という不確実性を迷いなく決められる。30歳を越えると、 確かにプラスマイナスを考えて合理的に計算しようと思ってしまう。しかし、確かに 不確実性の要素が大きすぎて決められない。愛情も自分の気持ちが変わるかもしれな いし、相手の気持ちも変わるかも知れないので、安定的な要素とは言えないが...。 p.116 効用または不効用をもたらすのは富の変化であって絶対量ではない。 →これは大学時代に学部で勉強した記憶があります。現在の状態を所与としてそこ からの変化によって、効用を感じるのだと。イメージ的は効用曲線のグラフの傾き ですね(微分)。 p.169 日本の失業率が低いのはこのような調整可能なボーナス制度の功績であると彼ら は主張している。 →月々の給与は既得権益でこれが下がることは非常に抵抗があるが、ボーナスは元々 変動するものとの認識があるので、景気が悪い時は給与には手をつけずにボーナス で調整しても社員の満足度は大きく下がることはない。アメリカでは年捧制が多く、 業績に応じて月々の給与も大きく変動してしまうので、景気が悪い時は実際以上に給 与が下がったと感じてしまう。 ○どんな人に読んでもらいたいか。 大学で経済を専攻していましたが、正直、全部は理解できませんでした。ただ、 基礎知識はあったので「なるほど」と思うところもかなりありました。読み応えの ある本です。分からないところは飛ばして、分かるところをじっくり読むのが身に つくと思います。 |
| 人間の行動って面白いと思えます 評価: |
| 全ての人間が利己的に動くわけではない。 経済活動に置ける人間の動きを、感情を取り混ぜて紹介しています。 つまり、人間の様々な行動、判断においては、経済学的な利己的な合理性のみで動くものではなく、 物質的満足と併せて、感情的な快楽、この2つがバランスを取って合理的に動き、 物事を判断するとしているのです。 実験結果の内容を織り交ぜ、幾つかの理論と事象を紹介しています。 内容に寄っては、経済学で見るような複雑な数式も出てきますが、本質的な部分ではないので そこは飛ばせば、分かりやすい内容だと思います。 新書ではありますが、そこそこページ数もありますから、読み応えもあります。 |
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