愚か者、中国をゆく (光文社新書 (350))

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 ■愚か者、中国をゆく (光文社新書 (350))

愚か者、中国をゆく (光文社新書 (350))
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当商品の発売日:

2008-05-16


カスタマーレビュー:

購入者の平均評価: stars-5.gif

20年の時空を越えて 評価: stars-5.gif
20年前の旅行を振り返り、今の中国に思いを馳せるという不思議な作品。それでも違和感なく読み進められたのは、著者の目線にブレがないためだろか。あと、文章の端々から筆者の人間(本書では中国人と同行者ら)に対する切ないまでの愛情を感じる。筆者の人間性が本を左右する、という当たり前のことを思い出させてくれた本。

中国の常識と日本の常識は違うのです。 評価: stars-5.gif
公務員(中国の)が列車の利用者を人間扱いしていなかった1980年代の旅行記。
服務員のご都合が最優先で列車が運行されていました。
どっかの国の年金制度のようです。
もうええっちゅうぐらいの極悪な列車旅行。残酷物語です。
旅の相棒は読書にひきこもっちゃうしで、散々な目にあいます。
他の作品も同様に端正な文章と確固とした視点。
良著ですねえ。
「おわりにー」にかかれている近未来の中国には小生も同様の
不安を感じています。国民の間のあまりの格差のおおきさです。
官僚の汚職に対する不満も同じくらいの断絶を生んでいます。
丸腰の人民に最新兵器で鎮圧する政府の軍隊、なんていう映像は
みたくないですね。

青春への郷愁だけではなく「現代中国」と日本との関係性にも目をやる幅広さ 評価: stars-5.gif
最初は、著者の若い頃(20年前)の旅行記かと思って読み始めた。
たしかのその通りではあるのだが、中国のルポルタージュが縦糸に、
かつての苦い思い出や、今も抱き続ける中国、香港への強いこだわりが横糸になり、
非常に面白く読めた。
「転がる香港に苔は生えない」もさすがだったが、この著者は、自らを真剣に見つめる目を持っている。
これはノンフィクションライターとして不可欠のものだと思う。

もっとも……文章のタッチは軽い。
ユーモアもあり、その中に異文化交流(とひと言で言い切れないのだが)に戸惑う著者の姿も見られ、
考えさせられることも多かった。

こういうアジアものの紀行文は少なくないが、沢木耕太郎などとはまったく違った味を出している。
自らを「愚か者」と言いつつ、そんな自分を嫌いになれない。中国とも縁を切れない……。
そんな「ゆらぎ」が感じられる素晴らしい紀行文である。

青春のほろ苦さと中国への危惧 評価: stars-5.gif
20年前のほろ苦い旅の思い出とあまりにも急激な社会変化で
破綻しそうな現在の中国への危惧を違和感なく描ける著者の
技量はさすがです。
バックパッカーの経験のない私にさえ、20年前の旅が
リアルタイムで迫ってきました。その中で "idiot" が
様々な意味でうまく使われています。
片や現在の中国に対する危惧がウォシュレットとその隣の
(トイレットペーパーを捨てる為の)ごみ箱で表されています。
96年に北京に行った時見たごみ箱にあったピンクのトイレット
ペーパーを思い出しました。
私にとっての中国とは一言でいうと "too much" です。
その中国が破綻したら日本のバブル崩壊なんていう生易しい
ものではなく全世界に影響するだろうと思うと恐ろしくなりました。

非常に楽しい紀行文 評価: stars-5.gif
1987年作者が香港から烏魯木斉まで、1ヶ月をかけた鉄道での旅を描いた紀行文です。

鉄道での旅とは言うものの、硬臥(二等寝台)、硬座(二等座席)を使ってのもので、ここからも作者の「中国」を外国人の目からではなく、「中国人」の考え方、気持ちを、その立場に少しでも近づけて知りたいという強い思いが感じられます。
それは、この文章の端々からも感じられます。と同時に、作者の「中国」に対する愛情のようなものさえ感じられます。

私自身も、西安から北京に寝台列車で移動したことがあるので、中国の鉄道の車窓が懐かしく思い出されます。
もっとも、作者の旅の時点から10年後なので、様子はかなり違いますが。

この本から感じたもう一つの点は、異文化のぶつかり合いです。
この旅自身が、日本人女性とアメリカ人男性の二人連れということで、そこにも異文化のぶつかり合いがあり、旅の途中で関係がぎこちないものになります。
作者は、それを香港と言う「無国籍都市」では、そうした異文化の問題が表面化しなかったが、「中国」と言う異文化の中で表面化してしまったと分析しています。
西洋人にとっての「中国」と、東洋人である日本人にとっての「中国」に対する考え方の違いがあります。
それと面白かったのは、同じ西洋人の間でのドイツ人とのトラブルです。日本人から見ると、西洋人は皆同じようにみえますが。

非常に楽しい紀行文でした。

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