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日本経済新聞出版社

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当商品の発売日:

2008-02-16


カスタマーレビュー:

購入者の平均評価: stars-5.gif

2008年上半期最高のビジネス書 だと思う。 評価: stars-5.gif
10年くらい前に「コアコンピタンス経営」で衝撃を与えた著者が新たに問いかける21世紀の経営課題とはなにか?
産業革命以来経営者の課題は生産性を挙げることでした。テーラーの「科学的管理法」より延々と受け継がれたこの課題に対する解決手法は新たなビジネスモデルの出現でも基本的には変わっていません。本書はこの事実をいくつかの例を挙げて説明するとともに、新たなビジネス環境に適応したマネージメントが何故できていないのか?新たな経営課題は生産性向上ではなく価値創造だということをわかりやすく教えてくれます。前作もそうですが、重要なことを非常にわかりやすく書かれていますので、経営に携わる方はもちろんあらゆるマネージメントに関わる人にお勧めします。

目がさめる思い。これが2008年上半期の一番の収穫。 評価: stars-5.gif
昨今、イノベーション流行(はやり)で、技術イノベーション、
製品イノベーション、ビジネス・イノベーション、
マーケティング・イノベーションなどなど、
あちこちで語られることの多い「イノベーション」。

しかし、企業や組織の経営管理については、組織の階層構造や課業管理などの
点で、実は100年前のテイラー時代のアイデアが根本にあって、
経営管理そのものは、「不変」「普遍」と思いこんでいます。
しかし、著者は、経営管理の進化は、果たして頂点に上って進化する余地
はないのか?と冒頭で課題を提起します。

本書では、この経営管理イノベーションに焦点をあて、「経営管理は
その転換点を迎え、未来に向けてイノベーションを行うべき」と結論づけます。

最も注目すべきは、現在までの経営管理手法が、「従業員」という、
工業化社会の歯車を生み出し、彼、彼女の個性や創造性、自由意志や考える
力を無視し、管理する側と管理される側という枠組みで、資源配分、効率の
追求にまい進してきた歴史的経緯があるが、知識社会や脱工業化社会では、
その枠組みが適合しなくなっている、という指摘が、斬新で、新鮮です。

近代経営管理の総括部分を読んでいると、「なぜ管理職がいるのか」、
「なぜ、命令は上から下なのか」、「なぜ現場の意思決定が大事なのか」など、
卑近で素朴な疑問に対する、ヒントを読み取ることもできます。

過去の経営管理を整理し、これからの新しい経営管理イノベーションを考える
ヒントを多数検証していく中で、例として、グーグルの「経営管理のない経営
管理」やゴアテックスで有名なゴア社のフラットでコミュニティベースの
組織運営、さらに、オープンソース・ムーブメントに、今後の「経営管理2.0」
のヒントを垣間見るなど、正統派や伝統的な固定観念からは遠い、周縁から
の革新の発生、イノベーションの種を紹介し、マネジメントの未来を高らか
に提言しています。

また、旧式経営の象徴とも見れる、IBMが、大鉈をふるって
大改革をした際の顛末をも詳細に紹介し、経済環境のスピードが早まり、
従来とはまったく質までも異なる競争世界において、いかにして
経営管理のベスト・プラクティスを模索し、実行していくか、の後押しを
本書で試みています。

スター経営者にスポットライトがあたりがちな、米国型会社経営では
なく、組織のDNAを解剖し、永続して進化していく、組織の経営管理の
越し方行く末を、最新のWeb2.0状況をも取り込みつつ、新しい組織と
人間の創造活動の営みの未来を指し示す、独創的で稀有な、すばらしい
ビジネス書にめぐりあえました。

蛇足ですが、一見、「堅い文章」「抽象的な話」な予感がしますが、
実際には、内容のわりには、文章が平易だし、具体例や他文献の引用も
織り込まれて、この手の堅い本にしては、読みやすいです。


新概念と具体的方向を示した良書 評価: stars-5.gif
元祖シュンペーターの指摘にあるようにイノベーションは技術だけでなく、組織・システムにおいて必要だが、インターネット普及と新たな技術革新の時代に以下にしてそれを成し遂げるか、これまでの組織の概念そのものを変える時が来たと読み取れるところまで踏み込んだ気鋭の書である。
経営学の書は事例を基にしたものが多く、本書もその域はでないものの新たな概念とともに具体的な方向を示そうとしている意欲は買える。
技術、経済の専門家、そして哲学者も交えて語る時に肴にしたい本である。

経営マネジメント改革にフォーカスした稀少な一冊!  評価: stars-5.gif
経営改革ではなく、
経営マネジメントそのものについて
ここまでフォーカスされている本を初めて読みました。
秀逸で、かつ事例がとても興味深いです。

特に参考になったのは、以下の3つ。

1.EBO(新規事業機会)の育成を目的とした経営管理プロセス:
・既存システムを並存させ、新システムで補完
・本社戦略室とホスト事業部とのハイブリット構造
・評価基準を明確にする(EBO件数、早期デザインウィンの件数、製品開発ペース、売上成長率)
・リーダーと予算の配分方法

2.ベストバイの群集の英知を結集化させた売上予測システム:
・ゲーム的要素を取り込む、非公式に実験
・背骨のインセンティブ制度は触らず、政治的リスクを小さくしてはじめる

3.民主主義を取り入れたW.L.ゴア:
・階層組織ではなく、格子型組織
・リーダーは、リードされる人々に対して最大の説明責任を負う
・割り当てられた仕事ではなくコミットメント


いずれも経営マネジメントの王道と言われているやり方とは、
ともすると逆行ようなユニークな方法です。
が、いずれも
何で、経営マネジメントをイノベーションできないのか?
原因を精緻に分析をした結果に基づく、
非常に足元の固い取組みの積み重ねによって獲得できたものです。
単に事例紹介に終わらせない、再現性への示唆が富んでおり、★5つです。

イノベーションを起こす組織づくりのすすめ 評価: stars-5.gif
テイラーの科学的管理法に始まる近代の「経営管理」の歴史。これら定説となっている経営管理手法に対して、近年は「経営管理」分野でイノベーションが起こっていないという指摘から本書は始まります。そして、「経営管理イノベーション」に必要な要素は何か、そしてそれらがなぜ必要なのか、という点について、ホールフーズ(小売業)やL.W.ゴア(ゴアテックスの)、グーグルなどの実例を交えながら問題提起していきます。そして、イノベーションを促進する具体的な手法を提示します。
「経営管理イノベーション」という言葉がかなり漠然としていること、時折、直訳かと思うような抽象的な表現が退屈に感じられる点は気になりましたが、自分の仕事や組織を点検し見直すヒントはたくさん詰まっていて、なかなか読みごたえがありました。
第3章「経営管理イノベーションの挑戦課題」では、イノベーションを社員の日常業務にすることを提言していますが、雑務に追われがちな自分の仕事を省みて大変ためになりました。
また、個人的には、組織に適応力をつけることについてメタファを使って提言する第8章が大変興味深かったです。「生命−多様性」「市場−柔軟性」「民主主義−積極的な参加」「宗教的信仰−意味」「都市−幸運な出会い」…。
本書から何を読み取るかは読者次第かと思いますが、それだけイノベーション論としては間口の広い内容であるとも言える訳で、他のレビュアーも勧めているとおり、関心のある方はイノベーション系の類書を読むことをオススメします。

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