コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判

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 ■コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判

コンピュータには何ができないか―哲学的人工知能批判
原著:Hubert L. Dreyfus 翻訳:黒崎 政男 翻訳:村若 修 
産業図書

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当商品の発売日:

1992-04


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人工知能に対する批判・・の古典 評価: stars-5.gif
コンピュータ全般に対する批判ではなく、

 AI・・人工知能に対する批判です。


 コンピュータによる問題解決のアプローチとしては、

 処理手続きのルール化によるアルゴリズミックなアプローチと、

 そのルールそのものを発見的に解決するヒューリステックな

 アプローチの大きく2つあります。

 
 ミンスキーさんらのAI、人工知能の実現性を主張する方々は、

 後者のヒューリステックなアプローチの正しさを主張する。

 そして、その考え方は、ソクラテス・プラトン以来の西洋哲学の伝統に依拠しているのだ、という。

 
 序論の書き出しからして、

 「ギリシア人が論理学と幾何学を発明して以来、あらゆる推論はある種の計算に

  還元されるかもしれないという考え方 − したがって、あらゆる論争はこれですべて

  解決できるかもしれないという考え方 − は、西洋哲学の伝統における厳格な思想家

  たちのほとんどを魅了してきた。

  まず最初に、ソクラテスがこの見通しを述べた。」


 AI、人工知能が依拠するこの伝統に対して、

 ドレイファスさん、

 生物学的、心理学的、認識論的、存在論的な観点から、

 アルゴリズミックなアプローチは無論のこと、
 
 ヒューリステックなアプローチでも、原理的に解決できないのだ、と反駁します。

 そもそも、その前提は誤りなのだ、と。


 副題に「哲学的人工知能批判」とあるとおり、 

 デカルト、カントの認識論の振り返りもあるのですが、

 この手の論争への切り札的な言明として・・・
 
 正直、素人でもニヤリとするのは、

 やはりウッィトゲンシュタインです。

 「われわれは自分の用いる概念の間にはっきりとした境界線を引くことはできない。

  それは、われわれがそれらの概念を知らないからではなくて、

  そもそも概念には本当の「定義」など存在しないからなのである。

  概念には定義があるはずだと考えることはちょうど、子供たちがボール遊びをする

  ときにはいつでも厳密な規則にしたがってゲームをしていると考えることに似ている」

 とか

 「通常、われわれは厳密な規則にしたがって言語を使用してはいない −

  また、われわれは厳密な規則を通じて言語を教わったのでもない」

 
 ・・・こんな世界をどうコンピュータが表現するのだ?、といわんばかりに!


 さらに、ドレイファスさんのいうコンピュータと人間の決定的な差が

 「身体論」であるということも、実感としてわかります。

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