■「炭素会計」入門 (新書y (193))
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「炭素会計」入門 (新書y (193)) 洋泉社 >>当商品の最安値チェック 当商品の発売日: 2008-05 |
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| 天使のように大胆に 評価: |
| 本書は京都議定書から洞爺湖サミットあたりまでの世界の動きがわかりやすくまとめられている.章立ても面白く,雑誌に発表した論文とそれの解説がペアになっていて,理解がしやすい. 炭素税率は環境省が提案しようとする1%に対して10%を主張している.ちなみにスウェーデンでは約18年まえから炭素税を導入し,いまでは1トンあたり100ユーロの税金をかけているが,この間,二酸化炭素排出量は減りながらも,GDPは上昇している. 本書では炭素会計が提案されているが,その実施は容易なこととは思えない.このほかに,1990年を基準年にした京都議定書に対して,ポスト京都議定書では,これまでに各国が排出してきた総量を基準に今後の排出量を決める案をだしている.これならば途上国にも公平である. 日本政府は本書で提案されているアイデアを吟味検討し,世界をリードして,地球環境危機を救ってほしい. |
| アル・ゴアが喜びそうな本であるが・・・・ 評価: |
| どういうわけか橋爪大三郎氏が、炭素本位制について論じる本を書いた。彼は主に財政制度の面から、「炭素会計」の導入を促している。国連のアドバイザーの末吉竹二郎氏の「カーボン・リスク」とならんで、日本政府の環境政策のイデオローグとなるべき本である。 橋爪氏は炭素税をいきなり10%加算し、中央に集まった時点で再配分していくべきであるとしている。しかし、これは政策として実現性を加味していない議論である。低炭素社会を仮にも実現するならば、エリートや富裕層がまず負担し、それをモデルにして中流層を引っ張っていくというモデルであるべきである。したがって、橋爪氏は、まずは富裕層に対する累進課税を提案すべきであっただろう。 橋爪氏がいうように、日本の環境技術は国家戦略に為りうる。しかし、まずは余裕のある層から負担して貰うべきである。また、ヘッジファンドや投資銀行は、原油価格の高騰でトレーディングによる利益を出しているので、これらの企業に対する課税をファンドにおける軽減税率ではなく、一般企業並みに扱い、ディスクロージャーをしっかりさせることで、税源は捻出できる。日本や世界のの下流社会をさらに苦しめる「炭素税10%」は有害である。 また、橋爪氏の議論は場合によっては環境ファシズムに繋がる危険性をもっている。例えば、185ページで、彼は炭素を削減しない国にアメリカが軍事出動すべきだと書いているが、これなどは国連を中心とする「世界政府」を危惧するアメリカの保守派が懸念している「環境ファッショ」の思想そのものである。 この本は、取り扱いに注意を要する本であるが、橋爪氏のいう「グリーン・イニシアチブ」の発想は、日本の独自の産業政策に繋がる部分があり、評価できる。 |
| これぞbuilt in stablizer 評価: |
| 旧約聖書にはモーセのような預言者が現れる。社会があるべき状態を逸脱した時にそれをあるべき状態に戻すために民を率いるカリスマだ。橋爪大三郎の師匠小室直樹は、この預言者の社会的機能を「ビルト・イン・スタビライザー」と呼んだ。橋爪は、宗教社会学を学ぶ中で、現代社会で、この預言者の機能を背負う者は社会学者であると、深く心に刻み付けたに違いない。 温暖化は人類史上最大の危機である。人類は有史以来、一貫して膨張し続けたが、その膨張を止め調和を得る事は、人類のたった一度のチャレンジだ。そのためには日本が自らの文明を解体し、コンパクトに再構築するべきだ。それを世界に向かって示すのだ、というのが橋爪ビジョンだ。 動物は本能のままに環境を食い散らかした結果、個体数を激減させてしまうような事をする。しかし人間は自らの死を知る存在であり、死を回避するために何をすれば良いか考えられる存在だ。プライドある人間ならば、この危機を直視し戦うべきだ。戦うためには、まず、この本を読むべきだと私は言いたい。 |
本>ジャンル別>ビジネス・経済・キャリア>経理・アカウンティング>会計・会計学入門>
本>By Publishers>洋泉社>
本>Refinements>Browse Refinements>Format (binding)>ペーパーバック>

