PEARL PIERCE

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 ■PEARL PIERCE

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カスタマーレビュー:

購入者の平均評価: stars-5.gif

マセてたので… 評価: stars-5.gif
このアルバムが出た頃、私は中学生でした。
(年がバレる…ま、いっか^_^;)

6歳年上の兄が自室で聴いていたユーミンを漏れ聴いていた当時の私は、
行動は一切伴ってないけど精神的にはマセていたので、
この作品の世界観をわかったつもりでいました。
今思えば恥ずかしい限りですが、たかが中学生にそのような
甘酸っぱい幻想(妄想)を鮮やかに抱かせたユーミンに
今更ながら感服します。
このアルバムはユーミンの過去作の中でも、マセていい気になっていた、
恥ずかしいけど懐かしい私を思い出す、象徴的な作品です。


だけど不思議なことに実際に大人になると(U-miz以降)、
何となくユーミンに興味がなくなり…。


理由は多分、ユーミンは私にとって「大人の恋」という
まだ見ぬ世界に対する憧れや羨望を掻き立てて私を育て、
実際にそこへ導いたとき黙って姿を消した導師のような存在で、
現実世界としての「大人の恋」にあれやこれやと夢中になっている時は
そんなには必要でなかったからだと思います。

今そんな「あれやこれや」がある程度必要がなくなったこの年になって、
改めてU-miz以降を聴き直してみたいと思っています。
年を取っても色褪せないユーミンに、色褪せないマセていた当時の
自分を取り戻したくなったのかもしれません。

ほろ苦くも懐かしい想い出に再会したような1枚 評価: stars-5.gif
 大ヒットした『昨晩お会いしましょう』から半年余りでリリースされた上に,この後には大作『REINCARNATION』が発表されたということもあって,ユーミンの中では比較的地味な存在だが,鮮やかさと優しさが同居したパステル・グリーンのジャケット同様に,心に染みるアルバムだ。いわゆるブラコンやフュージョン系のサウンドを取り入れながらも,決して華美になることなく,ほろ苦い思い出などをさらりと綴った歌詞と相俟って,しなやかで小粋な作品に仕上がっている。
ナイト・クルージングと洒落こみたくなるフュージョン感覚のサウンドがグルーヴィーな「ようこそ輝く時間へ」,ブラコン風の洗練されたサウンドとは裏腹にほろ苦い失恋のエピソードを切り取った歌詞が胸に突き刺さる「真珠のピアス」,そよ風のように爽やかだが,何処となく感傷的な「ランチタイムが終わる頃」の冒頭3曲がいい。後半なら「DANG DANG DANG」。コーラス部分こそ力強いが,全編を通してパステル・カラーのように淡く繊細な雰囲気が胸に染みる。クールで軽妙な「昔の彼に会うなら」もいい。
ある意味,最近の大作主義的な作品よりもずっと良いのでは。ほろ苦くも懐かしい思い出に浸れる…などと言うと年寄り臭いかな。でも,いいアルバムです。

万華鏡のように移り変わる曲の多彩さ 評価: stars-5.gif
『PEARL PIERCE』は、あるコンセプトを持ちながら一連の作品に仕上げていく、という手法を確立した年代のアルバムです。1982年6月の発売ですから、ちょうど四半世紀前のアルバムになりました。

本作のテーマである市井の若い女性の日常を取り上げ、ある局面を切り取り、鮮やかなスポットライトをあてることで、具体的な姿を浮かび上がらせ、内面に潜む深窓心理を表出させるという手法により、曲のコンセプトがより鮮明になっていった頃の作品です。

私小説的な出来事をテーマにして作品を創り出すだけでなく、ユーミンの詩の特徴である口語的とも言える散文を使用することにより、説明的な役割も果たしており、等身大の若い女性の感覚に近い人物像を再現するのに成功しました。

アルバム・タイトルの「真珠のピアス」は上質のポップスの香りを振り撒きながら、ジェラシーの持つ一面を鮮やかに描き出しています。言葉の魔術師ともいうべきユーミンの本領発揮とも言える曲です。

詩のリズムを大切にしながら、サビの部分に印象的なシンコペイションを多用した「DANG DANG」は、まさしく後世に残った名曲です。今聴いても全く色褪せていません。素晴らしい仕上がりですね。

世界的なA.O.Rの潮流に乗りながら、日本の音楽シーンを牽引してきた女王ユーミンが果たした役割は、一般大衆への浸透、普及化ともいうべきJ−POPの確立だったと思います。

「DANG DANG」の意外と知られていないいきさつ 評価: stars-5.gif
おそらくこのアルバムの核となるこの曲の2番の
「彼女は知らないなら友達になるわ それしか貴方に会うチャンスはないもの 今は」のくだり。
実はラジオリスナーのハガキから出来たフレーズであることはご存知ですか?

前作「昨晩お会いしましょう」に収録された「夕闇をひとり」にある
「あの人を愛してくれる人」というフレーズをテーマに「あなたならどうする?」という問いかけに
「友達になる。会えるチャンスがあるから」との回答があり、
ユーミンは「いいな、これ、もらい!」とコメント。
そしてその後発売されたこのアルバムで、その反応が嘘ではなかったことがわかりました。
このフレーズもさることながら、インパクトがありながらも限りなくリアリティ溢れる歌詞のすごさ。
段々と大きくなる悲しみを「土用波のように」と例えることを他の誰が出来るのでしょう。

また、この頃は変装してファミレスへ行き、周りにいる若いカップルの会話を盗み聴きして
ライターとしてのインスパイアを得ていたというユーミン。
アンテナは常に張り巡らせているというプロの姿勢ですね。

「DANG DANG」は間違いなく、彼女の作品の中でも10本の指に入る佳曲であると思います。

ユーミンの最高傑作。 評価: stars-5.gif
紛れもなくユーミンの最高傑作です。
オープニングの「ようこそ輝く時間へ」のイントロから
ラスの「忘れないでね」のアウトロまで、完全に計算尽くしたアルバムです。
ちょうどこの1982年頃は米・西海岸AORの全盛期の頃ですが、
それをも凌駕するほどの正隆氏のシャレたプロデューシングに今でも舌を巻きます。

前作に収録された「守ってあげたい」や「カンナ8号線」のような
名刺代わりの一曲みたいなのはありませんが、
「真珠のピアス」や「DANG DANG」に代表されるように佳曲揃いでありつつ、
都会の初夏を描いたトータル性にため息さえ出るところです。

冬のアルバムが多いユーミンのパブリックイメージとはちょっと異なりますが、
ユーミンのソングライターとしての力を知るには絶好の一枚です。
「最高傑作」の根拠は、このあと「acasia」まで
約20年間夏のアルバムを制作しなかったことでしょうか。

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