■立川談志 古典落語特選 5
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| 小さん師匠への挑戦! 評価: |
| 「子ほめ」は前座話で、隠居さんにただで酒を飲ませてもらう方法を伝授され、まず、道端であった番頭さんに取り巻く「どう見ての厄そこそこ」が通じず、相手を怒らせてしまい、子供の生まれたばかりの友達のところで、子供をほめようとして失敗する・・・・ 家元は、まず、落語論をしばらく話した後、「アドリブでやってみるか」と子ほめに入る。「事実の部分的拡大」などのおよそ落語らしくないくすぐりは、「まくらはいらない」といいながら、前段の落語論で仕込んであったと見た。そこから先が、「アドリブ」のためか、はちゃめちゃである。隠居に教わっていない(他の噺家なら必ず入れるもの)ほめ方を使ったり、「厄そこそこ」の相手を省略したり・・・・これは、本当にアドリブだったのだろうか?どうも、最初から、この日の観客は、ある程度落語を知ってる人だという前提で、みんなが知ってる部分を省略して、あとで使ったりしてるのだろう。そして最後の家元独特の下げに入る。なんとも、過去の噺家の伝承をひっくり返す演出である。 古今亭志ん生、桂文楽、三遊亭円生の昭和の名人の出囃子を並べて登場して始めるのが、師匠小さんの十八番「粗忽長屋」。一時「主観長屋」と題して演じていたが、小さん師匠が熊さんに語る「死んでる心持は分からない」といったあたりの「説得」部分を行き倒れの世話をしている人に延々と説明し、なんとなく死体を本人が取りに来るのではなかろうかと思わせておいてしまうという演出は、今まで誰もやったことのないもので、不可思議な世界が出来上がってしまう。 そうなると、熊さんを「お前は死んだんだ」という説得部分は簡単に片付くから一気呵成に生きてる熊さんと「死んでる熊さん」のご対面になって、あの有名な下げになる。 この第5巻の二つの噺は、師匠小さんの十八番であった。それを、一度完全にばらばらにしてエッセンスを取り出し、独自の解釈で無理なく別の噺のように組み立てなおしてしまったのは凄いことだと思う。 小さん師匠のCDと聴き比べると本当に面白いと思う。 新しい世界が出来上がったことを実感する。 2005年11月23日 記す。 |
DVD>ジャンル別>外国映画>クラシックス>
DVD>ジャンル別>お笑い・バラエティ>タレント別>立川談志>
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