自由への扉(紙ジャケット仕様)

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 ■自由への扉(紙ジャケット仕様)

自由への扉(紙ジャケット仕様)
BMG JAPAN

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カスタマーレビュー:

購入者の平均評価: stars-5.gif

ダーウィンより薄口 評価: stars-5.gif
イタリアのプログレバンド、バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソの3rd。1973作

本作「自由の扉」は、のっけから15分の大曲で幕を開ける。
アコースティカルな叙情的なメロディと、破天荒な展開を含んだ、なかなかの力作なのだが、
どうしてもこの曲のイメージが、このアルバムのやや散漫な印象につながってしまっていたようだ。個人的にバンコといえば、2nd「ダーウィン」なのだ。

全体的にも、1st、2ndよりはやや落ち着いた、バンドとしての余裕のようなものが感じられる。
もちろんクラシカルなキーボードにピアノ、ジャコモ氏のヴォーカルが映えるナンバーもあり、バンドの代表作の1つとしては充分な内容である。
イタリア臭い濃密な2ndが苦手ならこちらを聴けばいい。

1st、2ndと並びイタリアのプログレを代表する名盤 評価: stars-5.gif
73年の3rd、前作までと比べて攻撃性・アバンギャルドさはやや抑え気味、洗練された構築美・整合感を重視、ジャコモさんの美しい歌声が際立つ作品。とは言え、基本的にはいつも通りクラシカルなツインキーボードを軸にハードロックの荒々しい勢い・クラシックの伝統美・ジャズ・現代音楽が入り乱れダイナミックに展開。イタリアらしい熱い詩情とともに政治・社会・人生に対する絶望感に満ちた詩世界が激しく突き刺さってくる。
「政治反逆者の歌」はみずみずしく美しいボーカルが歌い気品あるピアノがそっと流れる、そんな展開から徐々に熱を帯びスリリングに走り出す演奏・歌…再び落ち着き、切々と歌われるメロディ、特に「io sono nato libero(僕は自由に生まれたんだ)」と切なく訴えかけるような歌声には何度涙したことか。だが、哀愁にひたっている暇など与えずに、目の回るような激しい展開のインスト部分が襲ってくる。現代音楽みたいな不穏な旋律のピアノ、雄大に響きわたるシンセ、民族音楽風のパーカッションなどが印象的だが、特に素晴らしいのはアコースティックギターで、激しくかき鳴らされるエキゾチックな響きからロマンティックな音色へと変化していき強く胸をしめつけてくる。「私を裏切るな」はアコギと歌が中心、優美で牧歌的。「小さな街」はピアノの深く暗い美しさが際立つ。夜の街、暗い路地裏、入り組んだ道、次々と現れる曲がり角…そんな情景を疲れ切って虚ろな目でフラフラさまよっているような気分になる…孤独。「消え去りし真実」は戦争から帰ってきた男の絶望、演劇的な展開が圧巻。ボーカルの演技力・あふれ出す激情、感極まって台詞口調になる所には魂を揺さぶられる。疾走する部分と沈み込む部分が繰り返されるがどちらにも悲壮感が漂う。熱を帯び勇敢に走り出してもそこには悲劇的な響きがあり、熱い涙が飛び散るような感覚。「軌跡2」はエンディングを飾るシンフォニックで雄々しいインスト。

ハード&リリカルな3rd 評価: stars-5.gif
 イタリアを代表するプログレ・バンドの’73年発表の3rd。
 相変わらずハードでタイトな演奏だが、前作のキーボード中心の仰々しいまでの作風とはやや異なり、全体的に各パートのバランスが取れて、サウンド的にもシェイプ・アップされ、引き締まった内容になっている。

 よってメロディもより明確となり、ヴォーカルもさらに引き立ったような印象を受ける。
 また、今作からツイン・ギター編成となったのも大きく影響しており、特に?のアップ・テンポながらアコースティック中心の演奏がされていたりと、曲調にも幅が広がった感じだ。

 良い意味で聴きやすくなったという点で、前作より更にステップ・アップしたともいえる好作に仕上がっている。


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