■〈STAR BOX〉トリオ・ロス・パンチョス
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| パンチョスと聞いただけで、中高年の音楽好きの方にはピントくるに違いない、 1950年代後半から60年代にかけて日本でも絶大な人気を誇ったラテントリオの王者である。 飽きるほど聞いてしまって、それ以後は全然聞いていないという方も多いのではないか。 ところが先日、たまたまFMでパンチョスのベサメムーチョを聞いて顔を洗って出直す気持ちにさせられたのである。 トリオが目の前で歌ってくれている臨場感、ハーモニーの絶妙な構成、オーソドックスでありながら文句の付け様がないレキントギターのアレンジ、 さすがは王者と再認識したのである。色々な電子装置に助けられるいまの若い音楽家たちが足下にも及んでいないのが残念なほどだ。 よく考えてみると1960年頃は多くの人がそうであったように現在と比較して粗末なオーディオ装置しか持っていなかった。 それがステレオでCDで甦ったのである。その差はオリジナルの性能限界をもさらし出してしまう問題もあるが、 音の広がりや分解能の良さは昔では聞こえなかった音も聞かせてくれる。 このアルバムには数曲モノラルで収録されているが、パンチョス初期のリードヴォーカルによる貴重なもので、 充分楽しめる。CDジャーナル??のレビューには『日本人好みの選曲』などと書かれているが、とんでもない、 パンチョスのレパートリーからラテンの名曲中の名曲を充分吟味して集めたもので、 時流に左右されない音楽を愛する人は日本も世界もない、判らない人も世界共通なのだ。選曲者には敬意を表したい。 いま宝物を手に入れた気分だ。 |
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