■パリ空港の人々
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当商品の詳細説明:
モントリオールの空港で居眠りしている隙に搭乗券以外の所持品すべてを盗まれてしまった恐妻家の男(ジャン・ロシュフォール)が、パリのドゴール空港で拘留され、そのまま空港内トランジットゾーン(外国人用処理区域)で同じ境遇の仲間たちと気ままな生活を始めていく…。
のんびりおとぼけムードと、それぞれの人間模様が巧みにミックスした、フィリップ・リオレ監督の秀作ヒューマン映画。フランス映画ならではのエスプリの効いたシニカルな笑いの数々が人生の機微を痛感させ、またそれに相応した映像美と音楽の妙もあいまって、実に心地よい。ここでは空港が一つの小宇宙となり、グランドホテル形式の詩的ドラマが奏でられていくのだ。なお、後のスピルバーグ監督によるアメリカ映画『ターミナル』とどこか似ていると思っていたら、どうやら共に実在のエピソードを元ネタにしていたようだ。(増當竜也)
カスタマーレビュー:
購入者の平均評価:
| パリの夜景は物悲しくも美しい 評価: |
| どこの国にも属さない空港内のトランジットエリアで、どこの国籍でもない人々が 住んでいる。そんなファンタジックな世界に、ひょんな理由で迷い込んでしまった 主人公のお話。穏やかで暖かな空気が流れる、何度見ても心が温まる映画だ。 多くを語らないスマートな構成だが、記憶に残るいい映画。日頃のせわしない生活の 中で、ふと見て安心したくなるような映画とでもいうか。空港の外の世界を流れる 時間の感覚とは無関係な、トランジットエリアという特異な世界。そこに住む住人 たちは行き場を失っているけれども、そこから追い出されることも無い逆説的な 安全を手に入れている。その安全は時の流れを止め、なんともゆるりとした温かい 雰囲気と安心感を漂わせている。アルトゥーロは、普段だったら踏み入れることの ないこんな世界に迷い込み、やがて順応して住人たちと馴染んでしまう。その行動は、 アルトゥーロを必死になって探す妻の行動とは対照的で面白い。そして、最後の オチには思わずニヤリとしてしまうのだ。 アルトゥーロが、目を輝かしてパリの話に聞き入っていた少年ゾラたちを実際に パリに連れ出すシーンも印象的だ。訳ありな過去を背負っているトランジット エリアの住人たちが、みんなで街の中心部に繰り出すシーンはホロリとさせられる。 パリの夜景は物悲しくも美しい。涙が似合う街並みが、とっても素敵。 |
| 名作 評価: |
| 手違いから空港の外に出れなくなった男の話です。 アメリカでこの映画をもとにトムハンクス主演で作られていますが、 こちらのほうがずっと良いです。 空港内で暮らす人々。それぞれ色々な事情がありお互い 干渉しすぎず助け合い生活しています。 男がその仲間と知りあい、友好を深めていきます。 その間空港を出ようと工作してドタバタの喜劇もあり、 仲間の一人と恋愛感情が芽生えたりと 見所がたくさんあります。 落ち込んだときに元気になれそうな暖かい映画です。 |
| この雰囲気はいいね 評価: |
| 後のアメリカ映画にも同じようなテーマの作品が作られたようですが、これがオリジナルでだったんですね。何といってもこの乗りがいいですね。主人公以外の登場人物は、コロンビア、ギニア、そしてエチオピアと国籍も異なるのですが、皆フランス語は流暢にあやつります。そして皆それなりの歴史に由来する現代の業を背負っています。しかし誰も決して状況の理不尽さに大げさに騒ぐのではなく、淡々としていて、どうしようもない現実を受け止めながらも、そこに創意工夫(improvisation)の余地を探しながら、現実の日々を「優雅に」すごしていく。本質的にはパリが理想の場所と仮構されているのですが、そのメッセージがアメリカ映画ほど押し付けがましくなく伝えられているのは、フランス映画です。最後は主人公の妻との離別が暗黙のうちに示唆されているようですが、これも「野暮」との決別ということなのでしょうか?作られた時代は1993年ですが、この時代はそういえばまだチェックイン時にタバコをくわえていた人ってまだいましたね。 |
| これぞエスプリ 評価: |
| パリ、シャルル・ド・ゴール空港のトランジットエリア。 入国手続きが済んでいないそこはまだフランスではない、いわばどこでもない国。 そこに定住している訳ありの人々とアクシデントでそこへ迷い込んだおじさんとの数日間のお話です。 空港で住むという奇妙な行動の裏にある悲しい現実。 どこへも帰る場所がない、いつまでそこにいるかわからないという不安を抱えた人達をフィリップ・リオレ監督はどこかコミカルに描いています。 主演のジャン・ロシュフールもいつものニヒルさを携えながら、寝ている間にパスポートはおろか靴まで盗られたみじめな男を演じている。 全編コミカルながらもやりすぎず上品な佇まい。 登場人物も多すぎず、それぞれのキャラクターをきちんと描いていて好感が持てました。 空港から出たことのないみんなにパリの景色を見せたいと抜け出すシーン。 セリフもなくただただパリの普通の景色を写しているだけなのに、とても美しくてジーンと目頭が熱くなりました。 パリの夜景は言葉はなくとも、その光だけで物語を作るのですね。 この映画をみたら、なんだか無性にパリにいってみたくなりました。 |
| 本当に存在するトランジット・エリアで暮らす人々 評価: |
| シャルル。ドゴール空港のトランジット・エリアに何年も暮らしている無国籍の人々のことは、何年か前、日本でも報道されていましたが、この作品のフィリップ・リオレ監督もロンドンのヒースロー空港で旅券を無くしたために、主人公と似たような経験をし、この映画の構想を固めたそうです。(空港の敷地内で捕らえた野うさぎをレストランに売って生活費を稼ぐ話は実話ではないと想いますが・・・)強制送還の前日に、ギニアから来た少年に、大晦日のパリの夜景を見せに外出するシーンもロマンチックでした。 |
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