■細雪
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細雪 脚本:市川崑 東宝ビデオ >>当商品の最安値チェック |
当商品の詳細説明:
???市川崑監督が谷崎潤一郎の原作小説に挑み、そのリリシズムと美意識を艶やかに開花させた名作。昭和13年。戦争の足音が近づく大阪・船場の名家薪岡家の四姉妹は、三女雪子の縁談の話や四女妙子の奔放な言動など、何かと騒々しい日々を送っていた。そんな折り、長女鶴子の夫、辰雄が勤め先の銀行から東京転勤の辞令を受ける。春の1日、京の桜の下で遊んだ四姉妹に別れの日が近づく…。
???これが3度目の映画化となる「細雪」だが、市川監督は20年間この原作の映像化を望んでいた。だからといって映画の中に気負った部分はまったく見あたらず、むしろ4人の姉妹それぞれのキャラクターを鮮明に描き分け、そのやりとりを快適なテンポで描いており、2時間20分という上映時間は心地よく過ぎて行く。また岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子といった女優たちの所作の美しさ、衣装の艶やかさも特筆もの。これほど女優を美しく捉えた日本映画は近来稀であろう。一方で次女の夫でありながら、三女に思いを寄せる貞之助(石坂浩二)の複雑な感情が微妙に表現されており、この映画の「艶」の部分をアンモラルに刺激している。(斉藤守彦)
カスタマーレビュー:
購入者の平均評価:
| 着物っていいですね 評価: |
| 原作自体が確固たるストーリーがない作品ですので、映像はいい手段です。むしろ映像こそ、この作品の本質を余計な説明なしに見事に提示するものなのかもしれません。原作には相当忠実に作られています。ただし時間は一年という短い時間に凝縮されています。その中ですべての季節、桜と紅葉と雪が現れます。原作の最後のシーンでは、どうしても映画の結末としてはおさまりが悪かったのでしょう。結果として、原作には存在しない男女間の陰影のシーンがいくつか付け加えられています。この部分は余計な部分でしょう。そこまでして無理にストーリーの展開を作る必要はあったのでしょうか。もうひとつ、女優だけではなく男性陣(サリーとエモヤンをのぞくと)にも関西弁を母国語とするものはいないようで、関西弁の会話の部分は、どうしても力みすぎて硬さと動作のぎこちなさが残ります。そして忘れてはならないのは、全編を通して主役でもある着物です。さまざまな種類と色彩の着物が、それぞれのシーンのモティーフに合わせて登場し、私のような無知なものにも十分にその魅力を伝えてくれます。ヘンデルの音楽がバックに流れ、作品全体としては素晴らしい仕上がりです。もうこのような作品が作られることはないのでしょうか? |
| まるで芳醇なワインの如き− 評価: |
| “細雪”は確か過去に三回映画化されていますが、なんといっても極めつけはこの市川版ではないでしょうか。 普通、小説の映画化というものは、時代が下れば下るほど風俗や観客の嗜好も変化してしまい、成功するのはきわめて難しくなるものなのですが、この作品の出来栄えはその点から考えても大変な快挙だと思います。 なんといっても配役が素晴らしい。 長女役の岸恵子さん−本当は山本富士子さんが予定されていたのですが、ピンチヒッターとして登板しました。 原作よりちょっと軽くてノー天気な感じになっていますが、これはこれでいいと思います。 しっかり者の次女、佐久間良子さん。 次女にやや似ていますが、芯はもっと強い三女の吉永小百合さん。 奔放で我儘なこいさん役には古手川裕子さんがピッタリ。 また長女の婿役の伊丹十三さんは冷徹な銀行家に見えて、なかなか家族思いの一面があり、誠実で真面目そうな次女の婿である石坂浩二さんが実は結構女たらし−という意外な展開! とにかく登場人物が多彩なので、劇的葛藤の薄いストーリーでもまったく退屈さを感じさせません。 目を楽しませてくれる豪華な衣装と精緻を極めた画面作り−70年代末の金田一耕助シリーズの雰囲気をそのまま転用したようなライティングなのですが、これが日本家屋の陰翳を礼賛した谷崎の世界観とすばらしく合致していました。 細雪が(あれは本当の雪なんでしょうね? やっぱり)散りゆく桜の花びらにフェイドして行き、その中にはあの四姉妹がーというあのラストには思わずため息が出ます。 とにかく必見です。 |
| 時代、元・財閥家の終焉を淡々と静かに迎える時、、、。 評価: |
| 1983年公開作品、驚かされるのはその実に豪華な出演陣、元・名家の本家の妻を岸恵子(赤い疑惑)、次女で分家の妻を佐久間良子(病院坂の首くくりの家)そして、分家の家に身を寄せる年頃の美しい2人の姉妹を吉永小百合、小手川裕子が、次女の婿を石坂浩二(金田一シリーズ)、一見、殺人事件でも起きるのか、何かドロドロとした人間関係が展開されるのか、といった不陰気ですが、内容は至って日常的、ですが、時代の流れの中、元・名家の優雅な生活が、静かに終わりを迎えるといった題材をこれだけ的確に描写出来るとは、素晴らしいの一言ですね、皆が、昭和を代表する名俳優だけあって、その美貌、演技力に惹き込まれました、これは文句なしにお勧めな名作です。 |
| 心に残る作品 評価: |
| 市川作品ということで、 その映像技術の高さは先入観として もっていたものの、映画全体の構成や展開、 具体的な内容までは、正直たいしたこと無いのかなあ、 と思い込んでいました。 しかし、それは間違った考えでした。 欧米(とくに英国)では、こうした文芸大作を 衣装や舞台、映像と三拍子そろった形で美しく 作り出すのがお得意だし、そうした映画は、 大々的に広告もされるので、一般的にも浸透しやすい と思います。が、日本映画についてはなぜか それと逆方向。本当はとても良質なのに、なかなか 報されづらい環境があるのではないでしょうか。 映像や衣装など美術的なものもそうですが、 ストーリー展開、人物設定、役者陣の演技など細部に 渡って「日本」「上方」「おんな」「家」「人間」の 姿が集大成のように編み上げられており、 たいへん質の高い映画だと断言できます。 ビスコンティやアイボリーなどの作品と しっかり肩を並べられるといっても良いです。 後世にずっと残していきたい映像作品です。 |
| 最高の日本映画 評価: |
| 原作者の妻、谷崎松子夫人が台詞校訂しただけあり、会話をきくだけでもこの映画を鑑賞する価値はあります。あの独特の調子はすらすらと耳に入ってきましたし、吉永小百合の関西弁をきくだけでどきどきしました。勿論映像も幽玄、豪華絢爛この上なく、着物の目を突き抜くような色彩から夕日のかかる桜、バーの店内ほとんど緑色まで本当に市川崑は照明にこだわる監督だと思いました。ラストの回想場面も最高の演出でした。 原作通りに「こいさん、頼むわ。」から始まると思ったらそうではなくて、・・・意外というか、凝っていると感じました。 |
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