ざくろの色

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カスタマーレビュー:

購入者の平均評価: stars-5.gif

きらびやかで、神秘的。舞踏するイコン。 評価: stars-5.gif
生まれて、宮廷詩人になって(詩人と言っても音楽を奏で吟じる、ミュージシャンのようなものなのでしょう。)王妃に恋をして、囚われて、過去を夢見て、死と出会い、そして死ぬ。彼は死んだがその才能は死なない、「結局世の中から滅ぶものなど何もないのだ。」という言葉にショックを受けました。なんという新しい発想なのでしょうか。映像は不思議でとても偶像的です。一つ一つのシーンをキリスト教のイコンにしているのでしょうか。だから、きらびやかで、神秘的です。動くイコンとでもいいましょうか、舞踏するイコンとでも言いましょうか、その手法が映画としては他に類を見ない強い個性を放っています。眠くなるかもしれませんが見ておいて損はないと思いますよ。次作「スラム砦の伝説」までは、ソ連当局の拘束などもあり、16年の年月が経っているとのこと、そしてフェリーニ、ゴダール、トリフォーといったヨーロッパの映画人がソ連当局に猛抗議をしたこと、しかし、、、この映画のどこが検閲に引っかかるというのか?共産主義において宗教色を色濃く表現したことなのか、、。彼は死んだがその才能は死なないという言葉がだぶります。この映画は編集もセルゲイオリジナルという訳ではなく、オリジナル版がなくなったサヤト・ノヴのフィルムからセルゲイ・ユトケーヴィチ監督が編集し直したものです。ちなみに評価は4と5の間です。

映画文法から激しく逸脱した作品 評価: stars-5.gif
あまりにも前衛的な表現で、旧ソ連で数度投獄までされたセルゲイ・パラジャーノフ監督の作品。
ちなみにこの作品のオリジナル、『サヤト・ノヴァ』こそがその投獄の直接の原因となった模様で、
その後散逸してしまったフィルムの編集をセルゲイ・ユトケーヴィチ監督が手がけたのが本作となります。

詩人サヤト・ノヴァの一生…
独自の色彩のセットや衣装を背景に、ほとんど立ち位置を変えない役者達…
本作には殆ど台詞というものは存在せず、無数の本が風に煽られている描写、幾人もの修道士が並ぶ場面など、
白昼夢のような、各シーンの強烈なイメージばかりが脳裏に焼き付きます。
19世紀終わりから形作られていた映画文法を無視した作風はまさに映像詩、動く絵画と呼ばれるのにふさわしいです。
劇中の宗教的、儀式的な描写もアルメニア人であった彼だからこそ描くことが出来たのでしょう。

ただ一般的な映画で確定要素である“登場人物への感情移入”が不可能な上、
そのあまりにも静かな作風から時と場合、そして人によっては凄まじい眠気に襲われます(苦笑)
それとまるでジョルジュ・メリエスのサイレント映画を観ているような、強引過ぎるフィルムの繋ぎ、
同じ台詞、場面の繰り返しが個人的にはあまり好きになれませんでした…(少し尺も長過ぎる気もする)

多少辛口なことも書いてしまいましたが、美術的、芸術的にはとても独創的で重要な作品だと思います。
(ただ…やはり、一般的な映画を観る感覚での観賞は避けた方が懸命です…)

エキゾチックな美意識 評価: stars-5.gif
セルゲイ・パラジャーノフの監督作品です。
アルメニアの詩人、サヤト・ノヴァの生涯にスポットを当てたものです。映像も音楽も最初のざくろが潰れるところから、最後の死をむかえるまで、とても美しくエキゾチックに作られています。どこの場面を切り取っても絵になる、そんな感じです。裸体と貝殻に水がしたたってエロティシズムも感じさせられます。
ストーリーはハッキリ言って難解ですが、場面場面が美しいので、自由に感じればいいのだと思いました。幼年時代の詩人を演じるM・アレクヤンがとても美少年だし、青年時代や詩人の恋人などを演じるソフィコ・チアウレリもとても美しく、うっとりしました。
三十七年前の作品ですが、前衛的で古く感させません。すごいことだと思います。
『我、生と魂は苦悩の中にある。』

「美しい」は「すばらしい」人なら星は5つ! 評価: stars-5.gif
自分はアルメニアについて前知識は≪一切無い≫ので難しいことは言えません。
但し、絵画的な映像美を追求することを映画に求めるのであればこの映画は100%あなたの期待に応え得ると信じます。

私は深夜に見ようとしたせいもあって、不覚にも眠ってしまったので星は一つ減らそうと思いましたが、久しぶりに深く眠ってさっぱりしたので星を更にプラスして5つになりました。

「映像美」と名の打つ作品をして「眠い」とか「意味不明」といっている人は、この種の映画を見る絵画的な関心が高くないとは思います。でもそれは悪い意味での<絵描きの性分>であるという批判を顧みれば、過剰に絵描き眼の人はもう少し心を持つべきなのかと反省せざるを得ない点もあります。

不要な人は切り捨ててもかまいませんが、必要な人には他とない一品であることに何ら異論はありません。すばらしいを通り越して恐ろしい完成度です。

うーん美しすぎる。 評価: stars-5.gif
とにかく圧倒的です。
詩の世界を映像化したということで、
イマジネーション溢れる映像美。
映画というと娯楽というイメージが強いが、
この映画のすごいところは芸術の域に達しているところ。
衣装の色や舞台装置、音楽などほとんどオペラに近いです。
映画を鑑賞するとは、この映画のためにあるような言葉ですね。
1カットというよりも、絵画を合わせたような感じです。
しかも映画の構成というよりも、絵画の構成に近いですね。

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